特に大きく変わったのが金型加工向けの機能です。3D 走査線仕上げ加工および3D シェイプ仕上げ加工の効率と加工品質をさらに向上させています。中でもハイライトの 1 つが新しい 5 軸ラジアル加工です。この機能により、高品質なボトル形状などの金型製造が可能になります。
新しいhyperMILL® SIMULATION Center では、旋削および切削加工のシミュレーション機能が大幅に強化されています。また、同時3軸による高能率旋削加工が加わります。
金型製作においては、一度生成したツールパスを後から編集できる機能が特に重要になります。ツールパス編集ジョブに新しく追加された “インタラクティブ モード” がツールパスの柔軟な編集を可能にし、対象ワークが必要とする条件へ適合させることができます。直感的な操作性で、選択した点や曲線、特定の領域、または平面上などといった要素を用いて、ツールパスを簡単にトリムできます。また、G0 移動間のツールパスも選択、削除できます。
特長
この加工ではさまざまな機能が強化されました。
メリット: 一定の削り残り代、効率の高い加工、メモリ容量が限られているコントローラーの最適なサポート
“XY 最適化” パラメータが X 軸または Y 軸の切り込み調整に追加されました。たとえば、ある領域が X 軸方向では最適に加工できない場合、一定の切り込みを維持するため、自動的に Y 軸方向で加工されます。また、”スムーズオーバーラップ” パラメータにより、これらの各領域間においてもシームレスな加工を実現します。
メリット: 加工面の質の向上
この新機能は、ボトル形状に対する簡単なプログラミング、高品質な面の生成を可能にします。新しいラジアル投影技術によって、ツールパスは高速に計算され、さまざまな加工手法を使うことで製品が必要とする要件に柔軟に対応することができます。
“高精度モード” と “スムーズオーバーラップ” を搭載しており、高品位な加工面と滑らかな乗り移りを実現します。これらのパラメータは標準機能として組み込まれ、高精度加工を保証します。
工具軸方向は、位置決め 5 軸加工または同時 5 軸加工のどちらの場合でも、簡単なパラメータで最適にコントロールされます。
メリット: ボトル形状に対する簡単なプログラミングと高精度切削加工を実現
2021.1 バージョンは、新しくパワフルな旋削・切削加工シミュレーションを実現します。高速のシミュレーション、独立した干渉チェック、幅広い解析機能を、直感的な操作環境と共に提供します。新しい hyperMILL® SIMULATION Center は、CAMプログラマーができるだけ現実に近い状態でシミュレーションできるよう、hyperMILL® VIRTUAL Machining Center の外観と操作感をモデルにしています。
特長
情報: 本機能の使用にあたってはポストプロセッサと加工機モデルの更新が必要となります。
新しい hyperMILL® SIMULATION Center で E ラーニングを利用できます。hyperMILL® のメニューバーから [hyperMILL] – [情報] - [E ラーニング] よりアクセスしてください。
HPC旋削加工と同時3軸旋削加工のメリットすべてを一つにするため、高能率モードは旋削チルト荒加工に統合されました。これにより、同時 3 軸旋削加工時、最適化されたアプローチとリトラクトの動作を伴った高能率旋削加工がとても使いやすくなりました。旋削チルト荒加工には、チェックを入れるだけのHPC機能が搭載されているため、2 つの技術が統合されていながら、操作性も抜群です。
メリット
hyperCAD®-S CADソフトウェア