hyperMILL® CAD/CAMソフトウェア:
2017.1の新機能
hyperMILL® 2017.1は、パフォーマンス、プロセス信頼性、柔軟性の向上に大きく貢献します。
- hyperMILL® ミルターンのリンクジョブ対応により、旋削加工中のエアカット効率性を向上する多数の新機能を2.5D、3D、および5軸加工に追加しました。3D最適化等高線荒加工や5Xスワーフ1カーブ加工に搭載された新機能はその一例です。hyperMILL® MAXX Machiningパフォーマンスパッケージも拡張されました。さらにhyperCAD®-Sにも、さまざまな新しい機能が盛り込まれました。
hyperMILL® MAXX Machining | ハイパフォーマンス加工(HPC)
CAM – 2.5D加工 | 2D T-スロット加工 (3D加工)
シミュレーションと実加工を完全に融合
実加工における工具干渉は、工作機械にダメージを与えるだけではなく、生産性低下とそれに伴う納期遅延をもたらします。この問題に対処するために開発されたのが、hyperMILL® VIRTUAL Machining Centerです。PLC(シーケンサー)を含む実際の加工環境を、NCコードに沿ってシミュレーションします。これに加えて、革新的なhyperMILL® VIRTUAL Machining Connectorより、PCと工作機械をネットワークで完全に結び付け、加工機とシミュレーション動作の同期を実行します。
信頼性の高い総合的なシミュレーション:一般的に工作機械動作のシミュレーション機能は、CAM独自の内部データに基づいて実行されています。これはポスト処理実行前にシミュレーションされているということを意味しています。このようなCAM独自のデータを使用しているシミュレーションというのは、ポスト処理とシミュレーションが切り離されているということになります。OPEN MINDは、hyperMILL® VIRTUAL Machining Centeにより、ポスト処理後のNCコードに沿ったシミュレーションの実行を実現するという大きな一歩を踏み出しました。これにより、シミュレーション上のバーチャルな工作機械の動きと、実際の工作機械の動きを一致させることに成功しました。工作機械が稼働する前の段階で、信頼性の高い工具干渉の検出を行うことができるのは、NCコードに沿って稼働する加工シミュレーションだけなのです。
*hyperMILL® VIRTUAL Machiningを使用するには、hyperMILL® Virtual Machiningに対応するポストプロセッサが必要です。
リアルタイムのネットワーキング - スマートファクトリの進歩に従って、工作機械のオープン化も進んでいます。OPEN MINDは、工作機械のコントローラと双方向でデータをやり取りする初めてのコンポーネントとして、hyperMILL® VIRTUAL Machining Connectorを提供します。この機能により、CAMと工作機械の世界が最適な方法でネットワーク化され、いわゆる「コネクテッドマシニング」が現実のものとなります。これは、かつてないほどのイノベーションです。製造業のデジタル化がこの新しい段階へ踏み出すことで、企業にはプロセスや製品の長期的な開発投資から確かなリターンを得る大きなチャンスが巡ってきます。