最初にできあがった実際のコンポーネントで外観、質感、機能性の適合度を検証します。製品化にあたって適合性を評価する段階では、採用仕様が実装された技術試作品が中心的な役割を果たします。
hyperCAD®-S は、単純なものから複雑なものまでデザインモデルや試作品のデータを読み込み、解析し、処理するためのインターフェースパッケージを備えています。OPEN MIND が独自開発したこの CAD ソフトウェアでは、既存の製品製造情報も考慮されます。また、hyperCAD®-S の直感的に操作できるフィルター/選択機能等を使用して NC プログラミングが簡単かつ迅速に行えます。
hyperCAD®-S のダイレクト・モデリング機能を利用すると、既存のモデルに変更を加えて複数の派生モデルを簡単に作成できます。選択した面やフィーチャーの形状と位置を簡単に変更できます。ダイレクト・モデリング機能は外部から読み込んだデータに対しても使用可能です。
hyperMILL® CAM ソフトウェアを利用すると短時間でベストな加工結果を得ることができます。多数の効率的な加工手法により最高品質の仕上がり面を持つデザインモデルや試作品を製作できるので時間のかかる後処理が不要となります。
同時 5 軸加工手法でも 3D 加工と同じくらい簡単にプログラミングできます。これらの加工手法と突き出しが短く安定性の高い工具とを組み合わせることで、複雑な形状要素を持つワークを加工する場合にその工程の信頼性を最大限まで向上させることができます。仕上げ加工と削り残り部加工の各サイクルでは、隣り合うパス同士を自動的にオーバーラップさせて加工のつなぎ目やエッジの発生を抑えることができます。その結果、完璧な面品質が得られます。
hyperMILL® には、干渉の制御や回避動作の確認を行うために信頼性の高いシミュレーション機能があり、これを利用することによりデザインモデルや試作品の製作・開発を着実かつ安定的に行うことができます。hyperMILL® VIRTUAL Machining の特徴は、NC コードベースのシミュレーション機能に製造過程における様々な要素に対する幾何学的・運動学的アプローチが取り入れられている点です。ユーザーは実際の工作機械で実行されるのとまったく同じ動作をシミュレーション上で事前に確認できます。
スチュワート・パルマ―氏談: マウンテンバイク用フレームの CNC 加工で CAM ソフトウェア hyperMILL® を使用
キャビティの加工事例です。hyperMILL® と MAXX Machining パッケージを使用しプログラミングを行っています。MAXX Machining パッケージの荒/仕上げ加工モジュールにより最大 (MAXXimum) のパフォーマンスを実感できます。このデモでは、5 軸加工と高性能のバレル工具を組み合わせることにより、短時間で高い精度の面品質を達成しています。このデモのパーツは、ワークショップで MAKINO 社の協力を得て加工したものです。