部品加工がカバーする分野には、量産品、ファミリー部品、複雑な機械アセンブリの構成部品の生産などが挙げられます。これらの部品は無垢材などから削り出されることもあれば、鋳造品やニアネットシェイプを仕上げるために加工されることもあります。この分野の企業は、さまざまな課題に直面しています。その中でも、加工品質を高い水準で維持することと、プログラミング、段取り、加工時間の短縮を絶えず進めていくことが大切です。企業が競争力を保持するためには、高品質の製品を効率的に生産できなければなりません。
製造現場の CAM ユーザーは、どうしても多種多様な CAD フォーマットを素早く確実に処理する必要があります。OPEN MIND の CAD ソフトウェアである hyperCAD®-S には、CAM ユーザーがこのタスクをクリアするのに大いに役立つ包括的なインターフェースパッケージが用意されています。データに含まれているすべての製品製造情報を読み込むことができます。
この ”CAM のための CAD”ソリューションのメリットは明らかです。hyperCAD®-S では、解析や修正といった作業や、例えば穴埋めのようにその後の NC プログラミングに必要となる CAM 的要素の強い作業を迅速かつ簡単に実行できます。構成要素が非常に多い部品を扱う場合も NC プログラマーは実用的なフィルター/選択機能を使用することにより、必要とする情報を明確に把握することができます。
hyperMILL® では、多様なワークを高効率・高精度で加工する NC プログラムを短時間で作成することが可能です。hyperMILL® MAXX Machining パフォーマンスパッケージを利用すると、大小様々な部品の荒加工、仕上げ加工時間を大幅に節約できます。例えば、この仕上げ加工手法でテーパーバレル工具を使えば、加工時間を最大 90% も削減できます。
さらに、5 軸でのワンチャッキング加工を用いることにより、工作機械の段取り時間も大幅に短縮できます。
hyperMILL® MILL-TURN Machining では、切削と旋削の各手法を自由に組み合わせ、一度の段取りで対象ワークを高精度で加工できます。
“フィーチャー&マクロ“を利用すると、プログラミング時間を大幅に削減することができます。例えば、多数の穴やポケットがあるようなワークに対して、プログラミングを驚き速さで、自動で行えます。はめ合い、ねじ切りや皿もみの有無がすべて検出され考慮されます。事前に登録されたマクロの中から、加工対象の要素にマッチするものが自動的に選択され一通りの工程が生成されます。
このデモパーツの製作は、hyperMILL® MILL-TURN Machining ワークショップで GROB 社製工作機械 G350T を使用して加工したものです。切削と旋削を連携させて複合加工を行うと、生産性や柔軟性が向上するなど、多くのメリットが得られます。
このデモでは、インプロセス計測を交えて 2.5D 加工を行う事例をご紹介します。hyperMILL® のプロービング機能を使用すれば、加工中にワークを適宜測定、その情報をもとに加工設定の調整を図り精密な仕上がりを実現できます。
hyperMILL® の”フィーチャー&マクロ”を利用すると驚きの速さでプログラミングができることをご存じですか?この動画をご覧になれば、すべての穴を認識してプログラミングする一連の作業工程がたった数回のクリックで済んでしまうことがわかります。