エンド・トゥ・エンド CAM ソリューションのhyperMILL®がさらに強化
OPEN MIND が NC プログラミングのための CAM ソフトウェアを最適化
06.12.2021 — 追加された機能、最適化された各種加工手法、大幅な機能強化:OPEN MIND は、工作機械およびコントローラに依存しない NC プログラミング用に、hyperMILL® CAM ソフトウェアをさらにアップグレードしました。今回のアップグレードでは、hyperMILL® VIRTUAL Machining の最適化、面品位向上のための 5 軸加工機能の強化、2D 機能向けの新しいオプション、より便利で迅速なプログラミングを実現する電極製造の効率的なイノベーションなどが為されています。
追加された機能、最適化された各種加工手法、大幅な機能強化:OPEN MIND は、工作機械およびコントローラに依存しない NC プログラミング用に、hyperMILL® CAM ソフトウェアをさらにアップグレードしました。今回のアップグレードでは、hyperMILL® VIRTUAL Machining の最適化、面品位向上のための 5 軸加工機能の強化、2D 機能向けの新しいオプション、より便利で迅速なプログラミングを実現する電極製造の効率的なイノベーションなどが為されています。
バーチャルと現実世界のシームレスな統合
バーチャルと現実世界のシームレスな統合を実現する hyperMILL® VIRTUAL Machiningの3つの モジュールが、安全を実現するシミュレーションソリューションの中核となります。Centerモジュールは、実際の加工状況をバーチャルの工作機械とコントローラで可視化し、NC コードに基づいたシミュレーションを実行します。Optimizer モジュールは、強力な最適化アルゴリズムにより、多軸加工機による効率的かつ確実な加工を実現します。また、より良い加工結果を得るための最適な軸の解決策を自動的に導き出します。CONNECTED Machining モジュールは、工作機械との緊密なネットワーク接続と同期を可能にします。
クリック1つだけのインテリジェントなワークの自動配置
コストを抑えて加工の効率を向上させるもう 1 つのソリューションは、hyperMILL® ベストフィットを使用した、CAM におけるリアルタイムかつインテリジェントなワーク配置です。正確に配置されていないワークを 3D プロービングにより工作機械上でプロービングします。プロービングされたポイントは測定結果の形式で CAMシステム に受け渡されます。その後、hyperMILL® ベストフィットが NC コードを実際のワーク配置位置に合わせて調整されます。その調整された NC コードを、実際のクランプ位置に基づきバーチャルマシンでシミュレーションを実行し、自動的に最適化します。
5 軸ラジアル加工
2.5D、3D、HSC、複合加工、および 5 軸加工のどの加工手法においても、あらゆる加工状況に対応する最適なソリューションを提供しています。5 軸ラジアル加工では新たな改善が為され、ブロー成型金型加工の基準を新たな次元へ引き上げました。新しい切削パターン「フロー 3D」は、加工が難しい垂直に近いサーフェイスに対しても、一定ピッチでツールパスを作成できようになった初めての加工手法です。これにより一つの工程だけでサーフェイス全体を効率的に加工できるとようになりました。シームレスな加工により非常に高い面品位が保証されます。
さらにアンダーカット部の処理方法が刷新され、対象箇所を自動的に検出し、必要に応じて調整が出来るようになりました。マニュアルでの作業をおこなうことなくアンダーカット部のパスを省略できるようにもなります。結果として、ユーザーは追加サーフェイスを作成する必要がなくなります。
新しい 3 軸加工モードでは、工作機械でのラジアル加工の使用を大きく単純化し、「スムーズオーバーラップ」機能はバウンダリ・カーブを選択せずに切削モデル全体に適用できます。「スムーズオーバーラップ」機能は、例えば、異なる加工方向から切削された 2 つの加工境界間における乗り移りをスムーズにします。こうしてまったく切削境界の目立たない加工面が生成されます。
旋削プロセスをさらに速く、簡単にプログラミング
新しい 2 つのフィーチャータイプにより、旋削工程のプログラミングは従来よりもはるかに簡単かつ高速に行えるようになりました。旋削またはプランジの各加工領域は、確実に認識、構成され、表示されます。このプロセスにおいて、hyperMILL® は、これらテクノロジーを組み合わせ、認識したフィーチャーを旋削、フェース、溝加工、切削できる複数のエリアへと自動的に分割します。これにより、ユーザーは輪郭選択とプログラミングにかかる時間を大幅に削減できるとともに、認識された全ての輪郭にどこからでもアクセスできます。
hyperMILL® では、メイン&カウンタースピンドルを用いた加工が可能な工作機械における、両主軸を跨いでの加工をサポートしました。「メインスピンドル」コンテナと「カウンタースピンドル」コンテナの下でそれぞれジョブを作成し、各主軸毎の加工に割り当てます。突切りの有無にかかわらず、ワークまたはバー素材は、新設された「受け渡し」ジョブにより反対側のスピンドルに受け渡されます。メイン&カウンターの両スピンドルでの加工、および製品の受け渡し動作の一連のプログラムは、加工機モデルと専用ポストプロセッサーを介して一つの NC データとして出力されます。リリース 2022.1 から、Siemens コントローラを備えた DMG MORI CTX 機がサポートされます。今後、サポート対象にはさらに多くのメーカーの製品や工作機械位の種類が含まれていく予定です。
hyperCAD®-S 電極モジュールによる、時間を節約する放電加工パス変更
hyperCAD®-S 電極モジュールが EDM プロセス中の移動パスの作成とその後の変更がシンプルにおこなえるようになったことにより、ユーザーはコントローラ上でプログラミングする必要がなくなりました。移動パスを作成するために、ユーザーは 3 つの新しいモードが使用できます。新しい 2D 機能など、その他の改良の詳細については、www.openmind-tech.com をご覧ください。

Video Turn-Mill Demo Part on YouTube