高速で読み込み、高速で計算し、バックボーリングを実行

03.01.2023hyperMILL® 2023にアップデートすると、OPEN MIND Technologies AG の CAD/CAM システムがさらに強化され、革新的な機能も活用できます。このソフトウェアは、読み込みが高速であるだけでなく、ツールパスの計算時間も高速化されます。さらに、「基本移動パターン」機能により、同一形状を加工するためのデータ作成時間を短縮できます。新しいバックボーリング加工手法は、VIRTUAL Machining テクノロジーを利用することで、最高レベルの利便性と安全性を実現しています。

OPEN MIND は hyperMILL® 2023 にバック ボーリングのための加工手法を加えました。工具が届きにくい背面にある皿ザグリのバリ取りや切削を制御するプログラミングが、驚くほど簡単にできるようになりました。VIRTUAL Machining 上で工具の 3D モデルを使用して干渉制御を実行するため、工具の挿入時と引き抜き時に発生しうるトラブルを確実に回避できます。

2.5D バックボーリング:工具挿入時および引き抜き時の干渉を確実に防ぎます。

あらゆる機能を自動的に移動

これまでも、ポケットや穴などの標準フィーチャーは、自動的に認識できていました。本バージョンからはさらに、「基本移動パターン」機能により、任意の参照図形を選択して、それと同じ要素をその他のモデルすべてから検索できるようになりました。図形の空間方向は影響しません。これで、各参照フィーチャーにあるフレームを含めた、基本移動パターンが作成されます。これにより、複数の同一形状に対して、ワンクリックで簡単にプログラミングを行えます。この機能は、多数個取りでの加工などに適しています。

 – 新しい「基本移動パターン」機能により、同一形状に対してワンクリックで簡単にプログラミングできます。

新しい「基本移動パターン」機能により、同一形状に対してワンクリックで簡単にプログラミングできます。

5 軸加工手法でさらに均一な表面

「5 軸ハーフパイプ加工」手法は、どのような断面のアーチ形ガイドカーブを持つ溝、チューブ、ハーフパイプにおいても、連続的なツールパスをプログラムするために非常に便利です。この加工はこれまではいくつものステップに分割する必要があったことを考えると、この新機能は大きなメリットです。この手法により、工具軸が型から取り出す方向を向いている金型など、幅広い応用が可能となります。

 – どのような断面であっても、溝、チューブ、ハーフパイプの連続的なツールパスのプログラミングを簡単に行えます。

どのような断面であっても、溝、チューブ、ハーフパイプの連続的なツールパスのプログラミングを簡単に行えます。

対話型 CAM

デジタルツインに基づくバックボーリングと干渉制御の例は、hyperMILL® VIRTUAL Machining がすでに標準機能の役割を果たしていることを示します。実際の NC および機械データに基づいたシミュレーションテクノロジーが徐々に重要度を増しています。OPEN MIND は、CAM システムとその先にある機械制御装置の間で必要となるコミュニケーションを促進しています。現在、hyperMILL® VIRTUAL Machining は、HEIDENHAIN、SIEMENS、Mazak、FANUC、FIDIA、OKUMA、rödersTEC、D.ELECTRON、HURCO、Haas 各社のコントローラをサポートしています。サポート対象は今後拡大する予定です。

CAD、CAM、およびデータ

hyperMILL® 2023 は、計算能力やソフトウェアエンジニアリングの進歩を取り入れているだけではなく、プロセスの合理化も実現します。たとえば、hyperMILL® SIMULATION Center は当面の計算に必要ないデータを含めないため、読み込みが高速です。最適化されたデータの取り扱いもまた、別の面での改善点です。hyperMILL® は、複数のアセンブリから個別にコンポーネントをインポートすることが可能となっています。別の設計システムのネイティブデータからアセンブリをインポートする際、フィルターを使用して個別のコンポーネントを任意選択できます。これにより大型アセンブリの読み込み時間を短縮し、不要な部品を後から一つずつ削除する手間をなくします。

hyperCAD®-S のもう一つの新しい特徴は、CAM プログラマーのニーズに合わせて開発されたCADソフトウェアにおける「穴」機能の改訂です。穴は、穴基準はめあい、皿ざぐり、および穴端部のライブラリから、プレビューも利用する対話形式で構成およびパラメータ化することができます。グラフィックをわかりやすくするため、必要に応じてネジ切りを表示することもできます。

当社の YouTube チャンネルで、以下の動画をご覧いただけます。

YouTube チャンネル 2.5D バックボーリングのための簡単で信頼性の高いプログラミングを実現。

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