妥協のないデバリング
3 つの加工手法を 1 つのシステムで。
卓越した3 軸および 5 軸テクノロジーに基づく、hyperMILL だからこそ実現できる包括的なデバリング加工手法パッケージを提供します。
機械加工で直接バリ取りを行うことが重要な理由
デバリングは単なる最終処理工程ではありません。製品の適切な機能、安全性、品質を確保する上で極めて重要です。このプロセスが機械加工に直接統合されれば、手作業での追加工、そのためのワーク搬送と余計な作業工程は不要になります。hyperMILL は、穴ブラッシング、5X 穴デバリング、5X デバリングという 3 つの効率的な加工手法により、すべての工程を完結できるソリューションを提供します。いずれの加工手法も、3 軸加工と 5 軸加工の両方に対応し、工作機械上でバリのないエッジを実現します。
穴ブラッシング – 穴表面の研磨、ネジ穴や交差穴のバリ取りに最適
穴、ネジ穴、交差穴がある製品の加工を頻繁に行っているのであれば、加工しづらい箇所のバリ、不十分な面品質、コストのかかる手作業による仕上げといった課題をお持ちでしょう。hyperMILL が提供する特徴的な穴ブラッシングを使用すれば、穴表面の研磨、ネジ穴や交差穴のバリ取りを工作機械上で確実に行い、最高の効率を実現すると同時に面品質を向上させることができます。
加工工程は明確に構造化されており、いくつかのフェーズに分けられます。各フェーズにおける加工方向、回転数、送り速度、ドウェル時間など、個々の加工パラメータを正確に定義できます。ブラッシング方向、切削範囲、繰り返しなどの追加設定も、パラメータダイアログで簡単に調整できます。
特長の概要
- 追加工の手間を大幅に削減
- より高いレベルで再現性のある加工結果
- 直感的なユーザー インターフェイスとシンプルなプログラミング
- さまざまなタイプの穴に対応する汎用的な加工機能
- 穴およびネジ穴の仕上がり品質の向上
- 既存の加工プロセスへのシームレスな統合
5X 穴デバリング – 穴および交差穴の安全なバリ取り
穴や交差穴のエッジの仕上げは手間がかかり、アクセスも難しく、手作業によるミスや干渉のリスクが高くなります。特に複雑な形状が対象となる場合、バリ取りがプロセスのボトルネックになることがよくあります。hyperMILL の 5X 穴デバリング加工は、洗練されたソリューションを提供します。関連するすべての穴とそのエッジが自動的に認識され、モデル内でハイライト表示されます。そこから必要なエッジを選択するだけで、あとはシステム側に加工データの作成を任せることができます。位置決め加工と同時 5 軸加工加工のどちらで処理を行うかの判断を含め、各箇所のツールパスは完全自動で計算されます。
特長の概要
- 3 軸機モードと 5 軸機モードを提供
- 関連するすべての穴とエッジの自動検出およびハイライト表示
- 工具の柔軟な使用: ティアドロップ工具とボール工具を選択可能
- 統合された干渉回避
- 位置決め加工と同時 5 軸加工の使い分けも自動で判断
- hyperMILL の既存の CAM ワークフローに完全に統合可能
5X デバリング – 各種エッジ部を対象にした確実なバリ取り
エッジ部のバリは、見た目が悪いだけでなく、アセンブリ作業時の障害にもなり、怪我をする危険やハンドリングの際の支障も生じます。手作業によるデバリングには多くの時間がかかり、人為的ミスも起こりやすく、生産に不要な遅れをもたらします。 hyperMILL の 5 X デバリングを使用すると、この問題を工作機械上で直接解決できます。この加工手法では、エッジ部のバリを効率的かつ確実に除去します。3 軸と 5 軸の加工モードを提供し、最大限の柔軟性を実現します。5 軸加工モードでは、より多くのエッジの処理を行うことができます。最適な工具軸方向の算出と完全な干渉回避が自動的に行われるので、工具が届きにくい領域でも信頼性の高い均一なバリ取りが可能です。
特長の概要
- 3 軸機モードと 5 軸機モードを提供
- すべてのエッジ部の自動検出とハイライト表示
- 統合された干渉回避
- 位置決め加工と同時 5 軸加工の使い分けも自動で判断
- 工具の柔軟な使用: ティアドロップ工具とボール工具を選択可能
- hyperMILL の既存の CAM ワークフローに完全に統合可能
FAQ
3 軸機モードと 5 軸機モードの違いは何ですか？
3 軸機モードは、比較的アクセスしやすい形状に最適で、3 軸加工機械でも使用できます。工具が届きにくいエッジのある複雑な製品には5 軸機モードが適しており、多軸加工機械を用いることにより最大の柔軟性を発揮します。
デバリング対象のエッジはどのように選ばれるのですか？
当社固有の CAM Plan 機能により、製品のトポロジーを分析し、すべての穴の特徴とエッジ部を自動的に検出します。これらを識別し、各デバリング加工手法に情報を受け渡します。デバリングしたいエッジを選択するだけで、hyperMILL 上の表示はこの作業に最適化されたものに切り替わります。加工に関連するすべてのパラメータは、トポロジー情報から自動的に生成されます。
面取り寸法はどのように定義されますか？
必要な面取り距離を加工設定に入力するだけで、hyperMILL が使用する工具形状に基づいて適切な切込み設定を自動的に計算します。
5 軸機モードにはどのような利点がありますか？
5 軸機モードでは、複雑な製品形状へのアクセシビリティが大幅に向上し、信頼性の高い干渉回避計算が自動的に行われます。同時5軸での動作を許容した場合、位置決め加工（3+2）で事足りるか、それとも同時5軸加工が必要かについても hyperMILL が自動的に判断します。つまり、製品に合わせた、高速で信頼性の高い加工が可能になります。
どういった工具がサポートされていますか？
hyperMILL のデバリングには、さまざまな工具を使用できます。エッジや穴のデバリングの加工手法は、ボール工具とティアドロップ工具の両方に対応しています。工具の切削面積が完全に考慮され、ツールパスの計算に使用されます。穴ブラッシングには、専用のブラッシング工具を定義します。