OPEN MIND

OPEN MIND、hyperMILL 2025をリリース

28.04.2025 — OPEN MINDは、hyperMILL 2025 CAD/CAM を発表します。新バージョンのハイライトは、自動バリ取り(デバリング)機能です。加えて、新しいテセレーションアルゴリズムとCADモデルの簡素化された要素表示が、3Dデータのハンドリングを高速化します。 

hyperMILL2025は、機械加工で直接バリ取りを行うための3つの新しい加工手法を備えたパッケージを提供します。ユーザーは、多様な部品形状に対して迅速かつ確実にバリ取りを行えます。5Xデバリング加工は、製品のエッジに発生するバリを除去する効果的なソリューションです。対象のエッジを選択するだけで、すべてのツールパスが自動的に計算されます。この加工手法は、3軸と5軸の両方のモードをサポートしており、可能な限り位置決め加工で処理が行われます。同じことが、交差穴のエッジのバリ取りにも当てはまります。さらに、特殊なブラシ工具を使用することで、交差穴、ねじ山、その他のエリアのバリ取りや、仕上がり品質の向上を実現できます。加工動作は複数のフェーズに分けられ、フェーズごとに送り速度、回転数、クーラント、ドエルタイムなどの加工パラメータを定義することができます。

 – <em>hyper</em>MILL 2025は、機械加工でバリ取りを行うための包括的な加工手法を備えたパッケージを提供しています。

hyperMILL 2025は、機械加工でバリ取りを行うための包括的な加工手法を備えたパッケージを提供しています。

5軸自動モード

hyperMILL の新しい5軸アルゴリズムは、ツールパス全体の事前分析を行うことにより、同時5軸加工および位置決め加工の最適化を図ります。まずは優先的に位置決め加工が、位置決め加工では難しいエリアには同時5軸加工が自動で割り当てられます。新しい5X面沿い加工では、ISOカーブ(UとV)に沿って曲面を加工できます。曲率を加味した加工や3D工具径補正のための送り速度の調整に加え、均等なNCポイント分布による新しい高精度加工モードが使用できます。このモードは、5X走査線仕上げ加工(NEW)でも選択できます。どちらの加工手法も、既に高い評価を得ている3D加工のテクノロジーを応用したものです。

ミーリングと旋削

ポケット加工アルゴリズムは3D最適化等高線荒加工用に刷新され、荒加工時、特にXY方向の切込みが大きい加工時の加工効率が向上しました。輪郭半径とパス半径を別々に定義することで、ツールパスの丸みをより適切に制御できます。この考え方は、3D平面加工の新しい「パラレルモード」にも応用されています。旋削用の新機能もあります。3Dモデルを使用して、輪郭を旋削するためのVスケッチを素早く簡単に作成できるようになりました。Vスケッチを使用して、寸法と公差を定義できます。これらの値に基づいて、旋削輪郭を公差の中心に移動させることができます。

新しい自動ストックチェーンは、特に旋削とミーリングを交互に行う場合や、工程数の多いプロジェクトで安全性を提供します。ジョブ順序が変更された場合でも、すべてのストックを正しい順序で自動的に作成します。

 – 新しいストックチェーン:<em>hyper</em>MILL は、すべての場面において、ストックを自動的に正しい順序で作成します。

新しいストックチェーン:hyperMILL は、すべての場面において、ストックを自動的に正しい順序で作成します。

hyperMILL VIRTUAL Machining

タレット型旋盤もhyperMILL VIRTUAL Machiningでの対応が可能となり、タレットに配置された全てのツーリングを含めたデジタルツインによるシミュレーションが行えます。また、そのサポート対象のコントローラについてもSiemensだけでなく、FANUCおよびMELDASが追加されました。もう1つの新機能である「パス計算にVMを使用」では、ツールパス計算中にhyperMILL が機械モデルを利用して、機械構造とストロークリミットを考慮した干渉チェックおよび干渉回避を実行します。その結果、特に狭いエリアにおいて、より正確で最適化されたツールパスが得られます。

hyperMILL と Hummingbird-MES: 工具管理の改善

hyperMILLとHummingbird-MESとの統合は、例えば工具管理の分野でも進んでおり、さらに新バージョンではユーザーは両システムをより深くリンクさせることができます。例えば、hyperMILL 工具データベースに登録されている情報が、システム間で一元管理できるようになりました。工具は、hyperMILL から直接エクスポートできます。これらの工具は、Hummingbirdに転送されると同時に自動的にhyperMILL 側でロックされ、工具データの不整合が回避されます。これにより、CAMシステムからHummingbird、そしてツールプリセッタなどの他のシステムまで、一貫した信頼性の高い効率的な工具管理プロセスが構築されます。

mobile-s mobile-m mobile-l tablet desktop-s desktop-m desktop-l desktop-xl